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ニホンヤモリの飼い方
ニホンヤモリを飼う前に・・・
野生の生き物をむやみに捕まえてペットとして飼うことには賛成しません。
ニホンヤモリはどこにでもいる生き物のように思われていますが、地域によっては絶滅危惧種(レッドリスト)に指定されています。
面白半分に捕まえて興味本位で飼ってみたはいいものの、ちゃんと世話ができず弱らせてしまってから外に放したりする人がいますが、それではあまりにヤモリが可哀想です。
小さな生き物とはいえ命にかわりはありません。
ペットとして飼う以上、犬・猫を飼うのと同様の覚悟を持って頂きたいです。
ニホンヤモリを健康に飼育するのは意外と難しいと言われています。
ニホンヤモリのエサは、ニホンヤモリの頭と同じくらいの大きさの生きた虫です。
ヤモリがお腹いっぱいになるだけの虫を外で捕まえるのは一苦労です。
ペットショップ等でエサ用のコオロギを購入することになりますが、こういったエサ用の虫は野生の虫に比べて栄養バランスが偏っているため、何も考えずただ与え続けているとヤモリは病気になってしまいます。
病気にならないようにサプリメントをエサに添加したり、エサとなる虫にもバランス良いエサを与え続けなければなりません。
ニホンヤモリを診てくれる病院は非常に少ないので、もし病気になったときは飼い主自身が対処しなければならないことが多いです。
ニホンヤモリを拾ってしまった方は以上のことを熟慮した上で飼育に臨んでください。
ニホンヤモリを飼う前に・・・
野生の生き物をむやみに捕まえてペットとして飼うことには賛成しません。
ニホンヤモリはどこにでもいる生き物のように思われていますが、地域によっては絶滅危惧種(レッドリスト)に指定されています。
面白半分に捕まえて興味本位で飼ってみたはいいものの、ちゃんと世話ができず弱らせてしまってから外に放したりする人がいますが、それではあまりにヤモリが可哀想です。
小さな生き物とはいえ命にかわりはありません。
ペットとして飼う以上、犬・猫を飼うのと同様の覚悟を持って頂きたいです。
ニホンヤモリを健康に飼育するのは意外と難しいと言われています。
ニホンヤモリのエサは、ニホンヤモリの頭と同じくらいの大きさの生きた虫です。
戸外で虫を捕まえるといっても限度があるので、ペットショップ等でエサ用のコオロギを購入することになりますが、養殖コオロギなどのエサ虫は野生の虫に比べて栄養バランスが偏っているため、何も考えずただ与え続けているとヤモリは病気になってしまいます。
病気にならないようにサプリメントをエサに添加したり、エサとなる虫にもバランス良いエサを与え続けなければなりません。
ニホンヤモリを診てくれる病院は非常に少ないので、もし病気になったときは飼い主自身が対処しなければならないことが多いです。
ニホンヤモリを拾ってしまった方は以上のことを熟慮した上で飼育に臨んでください。
飼育に必要なもの
①住まい
網上のフタがついたプラスチック製のケージが良いでしょう。
我が家では3Ⅼサイズのプラスチックケージを使っています。
ヤモリは小さな生き物なので、あまり大きなスペースは
必要ないと言われていますが、
大きなケージを使うメリットとして
暖かい場所と涼しい場所、湿度のある場所と乾いた場所を
ひとつのケージの中に作ることができます。
ヤモリはその時々の気分や体調に応じて、
快適な環境を自分で選んで移動することができます。
ケージの中に入れる必需品として
※隠れ家となるもの(木の板や丸太など)
※湿度を上げるもの(水苔を入れた皿がオススメです)
※温・湿度計
・・・です。
ヤモリは18℃以下になるとエサが消化できなくなります。
ヤモリにとって適温は22℃~29℃くらいでしょう。
湿度もあまり低いと脱皮不全の原因になるので
60%~70%を保ちましょう。
冬場はケージの外から※パネルヒーターで加温します。
パネルヒーターもヤモリの飼育になくてはならないものです。
②エサ

クル病予防に紫外線A波が出るライトを当てているところ

ヤモリのエサは基本 生きた虫です。
ヤモリの頭と同じくらいの大きさの虫を与えます。
野生の虫では蛾やクモなどを好みます。
身体の固い虫、カメムシやダンゴムシは基本食べません。
アリやアブなど毒のある虫も食べません。
ワラジムシは食べる個体と食べない個体があります。
野生の虫だけでヤモリの食事を賄うことはとても難しいです。
爬虫類を扱うペットショップでエサ用のコオロギやローチなどの虫を買う必要があります。
(ミルワームは栄養のバランスが悪いため、ヤモリのエサ虫としてはオススメしません。)
産卵や脱皮を控えたヤモリはたくさんのエサを必要とします。
ヤモリがお腹いっぱいになるだけの虫を一年を通して外で捕まえるのは不可能です。
冬が近づいて戸外に虫がいなくなると、エサの供給ができないということで飼っているヤモリを戸外に放す人がいます。野生下のヤモリは冬眠を控えて秋までに栄養を蓄えておかなければなりません。
栄養不足のヤモリを冬の戸外に放り出すなんて、ヤモリに飢え死にしろと言っているようなものです。
また、野生の虫には毒のあるものや農薬を浴びているものがあります。
エサとして捕まえてきた虫が安全かどうかは虫のスペシャリストでもない限り判断が難しいと思われますので、やはり飼育下では人の手で養殖させたエサ虫を主体に与えた方がいいでしょう。
ペットショップに売っているエサ虫の中で
ニホンヤモリのエサに適したもの
ヨーロッパイエコオロギ
略して「イエコ」といいます。
お店にはいろいろなサイズのイエコが置いてありますが、頭から尻尾の先まで7cm未満のこどもヤモリにはSSサイズを、大人ヤモリにはSサイズを与えれば問題ないでしょう。
イエコは意外と凶暴な性格で、ヤモリに攻撃をしかけることもあります。ヤモリのケージの中に直接たくさんのイエコを入れるとヤモリが齧られてしまうこともあるので注意してください。跳ねないようにイエコの後ろ足をもいで、プラスチックの深い皿に入れてケージに入れると安心です。

ヤモリは出入りできて、虫は出られないプラスチックのエサ皿があると安心。
レッドローチ
プラスチックの壁を登れず、ヤモリを攻撃することもない良いエサ虫ですが、見た目がゴキブリのため嫌厭する人が多いです。
栄養のバランスは優れていますし嗜好性もありますので、我が家の三匹の
ニホンヤモリには主食として与えています。
ニホンヤモリにはSサイズがちょうどいいです。
取り扱っているお店
ニホンヤモリのエサとして与えられる虫は、他にもあります。
ハニーワームやシルクワーム、ワラジムシ、デュビアの幼虫などですが、ワーム類や身体の固い虫はヤモリ個々の好き嫌いがあって、食べない場合もあるようです。
コオロギだけ・・・やローチだけ・・・というように、ずっと同じエサばかり与え続けているとヤモリも飽きて、あまりエサを食べなくなり絶食につながる場合もあるようです。反対に食欲のなかったヤモリがエサの種類を変えたことによって食べるようになったという例もあります。日頃から食べられる虫のバリエーションを増やしていくと良いと思われます。
③サプリメント
前に少し述べましたが、飼育下のヤモリは栄養が偏りがちです。
野生下のヤモリに比べてエサのバリエーションが少ないことが主な原因です。
特に飼育下のヤモリはカルシウム、ビタミンB、ビタミンD不足によるクル病にかかりやすいです。
足りない栄養素をサプリメントで補ってあげる必要があります。
抱卵中や脱皮などは大量のカルシウムを消費するので、特にカルシウムの添加は重要です。
我が家ではカルシウム剤はマルベリーカルシウムという商品を使っています。
桑の葉の成分が入った粉末状のカルシウムで、エサ虫にまぶしてヤモリに食べさせます。微量のビタミンも含まれていて、使いやすいサプリメントです。
ビタミン剤はレプチゾルという商品を使っています。
液状のサプリメントでヤモリの食欲がなかったり脱皮不全やクル病の兆候があった時などに、無糖ヨーグルトや水に混ぜて摂らせます。
ビタミンは摂りすぎも良くないので与え方に注意が必要です。
我が家ではレプチゾル半滴を2ccくらいの水かヨーグルトで溶いたものを、調子が悪そうなときにスポイトで1滴与えています。

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